川崎汽船は5月26日、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、Veson Nautical社が提供する運航管理プラットフォームVeson IMOS Platform(IMOS)を導入したと発表した。
IMOSは、傭船契約や貨物契約、燃料、収支管理など、運航管理業務を効率化する統合プラットフォーム。データ活用と意思決定を支援する高度な機能を備えている。
同社は、これまで傭船契約、収支管理など、業務に特化した複数のシステムを利用していたが、業務プロセスの一元化・標準化を目的としてIMOSを導入した。
単なるシステム代替にとどまらず、IMOSの導入により事業環境の変化へ迅速に適応する能力を身に付けると同時に、「レガシー企業文化から脱却し、顧客への更なる価値提供に繋げる」という目標を掲げている。
川崎汽船では中期経営計画において、DXを安全・船舶品質管理、環境・技術の高度化と並ぶ経営戦略の根幹を支える事業基盤と位置付けている。グループ全体のDX推進を軸に、データやデジタル技術の活用により、安全品質の向上、CO2排出量削減といった課題への取り組みを進め、強固な事業基盤の構築と、持続的な企業価値の向上を目指していく。
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