ヤマト運輸は8月26日、迷惑メール対策として配信メールに「BIMI」(ロゴマーク)を導入したと発表した。
BIMI(Brand Indicators for Message Identification)とは、メールの送信元がヤマト運輸であることを視覚的に証明する仕組み。これにより、受信者は同社からのメールであることを一目で確認できるようになる。
この導入は、フィッシング詐欺への対策として実施されたもの。Eメールまたはショートメールを通じて、ヤマト運輸を装って「なりすましサイト」へ誘導する迷惑メールが増加していることを受けての対策措置となる。
対象となるメールは、同社のドメインである「kuronekoyamato.co.jp」を差出人とするメールで、2025年8月26日より適用開始となっている。
ただし、使用するメールソフトやサービスによっては、ロゴマークが表示されない場合もある点は注意が必要だ。
なお、ヤマト運輸からは「住所確認を求める通知」「受け取り日時の変更や再配達依頼の請求を求める連絡」「ショートメールによる不在連絡や配達予定の通知」などの連絡を送ることはない、としている。
同社は不審なメールに記載されたURLをクリックしたり、添付ファイルを開いたりすると、個人情報を盗み取られるなどのリスクがあると周知しているほか、リンクからクレジットカード情報の入力を求められても入力しないよう、注意を呼び掛けている。