阪急阪神不動産は9月3日、大阪市淀川区で物流施設「ロジスタ大阪淀川」の新築工事に着手すると発表した。同社の物流施設のブランド「ロジスタ」で大阪市内初となる開発物件で、10月に着工し2027年2月末の竣工を予定している。
最大2テナントの入居が可能で、施設の東側と西側に10tトラックを同時に20台接車可能なトラックバースを設けることで、高い回転率で荷物を取り扱うことができる。
1階に設けられる全20台分のトラックバースは、車両の保管場所として車庫証明を取得することができ、駐車場としても利用が可能なことから、トラックを保有する事業者の多様なテナントニーズにも対応が可能。
倉庫部分は、床荷重が1.5t/m2、各階の天井有効高5.5mで、標準柱の間隔も10.45m×11.7mが確保された汎用性の高い大空間となっている。
また、分割区画ごとに1基の荷物用エレベーター(高さ4.3m×長さ3.7m)と、垂直搬送機(かご車・パレット兼用)を設置し、施設内の荷物を縦方向に効率よく搬送することが可能。
日差しが強くなる夏季は、屋根からの輻射(ふくしゃ)により室内温度が上昇するため、最上階の倉庫部分にシーリングファンを設置して、庫内の快適な就労環境を提供する。
共用部には、従業員用のラウンジやトラックドライバーの休憩室などを設けることで、働く人の利便性や快適性の向上を図るとともに、建物内の中間階にも事務所エリアを設けており、快適な就労環境を提供する。
館内LED照明や高効率な空調設備を採用することで、ZEB Readyの環境認証を取得予定。
阪神高速11号池田線「豊中南IC」、名神高速「豊中IC」まで約7.2kmと、複数の高速道路へのアクセスが良好で、関西圏をはじめとする広域への配送が可能。
国道423号(新御堂筋)にも近く、「JR大阪駅」まで約6.5kmと、大阪市中心部への配送にも適した立地で、ラストワンマイル配送にも強みを発揮する。
大阪市北部から北摂地区にかけては人口が集積しており、最寄りのバス停からも徒歩圏内のため、雇用を確保しやすい。
■施設概要
所在地:大阪府大阪市淀川区十八条2-213外(地番)
敷地面積:約7700m2
延床面積:約1万7000m2
構造規模:S造・地上5階(倉庫4層、事務所のみのフロアが1層)
施設タイプ ボックスタイプ
交通アクセス:阪神高速11号池田線「豊中南IC」、名神高速道路「豊中IC」まで約7.2km、大阪メトロ(地下鉄御堂筋線)「東三国駅」、阪急電鉄(宝塚線)「三国駅」徒歩20分
着工:2025年10月着工(予定)
竣工:2027年2月末(予定)
阪急阪神不動産/京都市伏見区で1.1万m2の物流施設新築工事に着手