山九は9月30日、関西エリアを中心にプラント設備建設、土木工事業などを展開する日野建設工業の全株式を取得し、完全子会社化した。
山九の主力であるプラントメンテナンス事業は、優秀な現場管理・監督者や技能者の不足といった課題に直面しており、「中期経営計画2026」に基づいて、パートナーとの連携強化を通じた競争力強化を目指している。
日野建設工業は明治30年の創業以来、建設業一筋に「堅実な経営・誠実な施工を以て、地域No.1の信頼され、必要とされる企業を目指し、持続的な社業の発展を通じて、地域社会に貢献する」という経営理念を掲げている。
山九は、「人を大切にすること」を基本理念に107年の歴史を積み重ねてきており、日野建設工業との一体感を醸成して両社が持つ磨き上げた技術・技能や、蓄積してきたノウハウを融合して競争力を強化することで、公共事業(インフラ事業)や新たな顧客層を開拓し、事業の拡大を目指す。
さらに、両社のリソースや人材を効率的に活用することで、山九が新たな事業の柱の一つに据えているインフラ事業の足掛りとなり、事業拡大を強力に推進できるとしている。
山九では、顧客の事業環境変化に対応するため、協力会社をはじめとするパートナーとの事業・資本提携が今後も不可欠であるとし、今回の株式取得がモデルケースとなるよう取り組んでいく方針。
■日野建設工業の概要
創業年月日:1897年(明治30年)7月7日(創業127年)
資本金:5000万円
事業内容:工場・プラント建築、土建工事、商業ビル・教育施設・一般注文住宅マンション・医療施設・福祉施設、上下水道工事、土木、解体工事、防波堤設置、開発・造成工事、橋梁補修
所在地:大阪府堺市西区浜寺石津町西4-3-3