クラシエ薬品は10月1日、漢方薬の安定供給体制強化に向け九州エリア初の物流拠点を福岡県小郡市に新設し、順次稼働を開始した。
<クラシエ薬品 九州配送センター、クラシエ 九州配送センター>
これまで同社は、埼玉県と大阪府にマザーセンターを構え、九州エリア(山口県含む)は関西配送センター(大阪府大阪市)から製品を配送していた。そこで今回は、関西~九州間の長距離配送に伴う物流課題に対応することを目的に、九州配送センターを新設したもの。
対象エリアにおいて配送センターから各販売拠点までの配送距離を短縮することで、長距離配送に伴うドライバー不足等の課題に対応する。鹿児島県の販売拠点へ配送する場合、従来約900kmを要していた配送距離を、300km以内に抑えることが可能となる。
物流拠点を増やすことで、万が一大規模な自然災害が発生した際にもリスクを分散できる体制を整え、災害に強く、安定したサプライチェーンの構築を目指す。
また、在庫保管スペースを増やすことで、物流量の変動にも柔軟に対応できる体制を整えていく。さらに、他の直販メーカー各社との共同配送により、配送の効率化を図るとともに、環境負荷の低減にもつなげていくとしている。
■概要
名称:クラシエ薬品 九州配送センター、クラシエ 九州配送センター
施設名:KRD-Logisthics 福岡小郡
構造:鉄骨造、3階建て
所在地:福岡県小郡市山隈字向浦83-11号
延床面積:2万5654.2m2(7774坪)※うち使用スペース1603.8m2(486坪)
配送エリア:山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 ※沖縄県は除く
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