ネオスタイルロジは10月28日、運行中トラックの「空き時間」や「空きスペース」を可視化し、荷主の小口貨物や短時間配送ニーズとマッチングする「スキマシェア」 の正式運用を、10月から開始したと発表した。
「スキマシェア」は、一般的なマッチング型配送と異なり、既存の定期便スケジュールに潜む「スキマ」を活かすことで、安定輸送やコスト最適化・脱炭素化の実現を目指すのが特徴。
物流現場では、ドライバー不足や人件費高騰などの課題が顕在化する一方、定期便では「納品過程で生じる空きスペース」「短時間の待機・空き時間」「折り返し区間の空車」など、まだ活用しきれていない「スキマ」が多く存在している。
「スキマシェア」は、こうした状況をデータで可視化し、同社が提携する一般貨物・軽貨物ネットワークの稼働データも活用することで、食品・医療検体輸送を中心に常温・冷蔵・冷凍・医療検体など幅広い分野で柔軟に対応可能だという。
同社は「物流の非効率を価値に変える」という理念のもと、持続可能な物流インフラの実現を目指している。
今後の目標として、2026年3月までに提携運送会社200社、スキマ登録便数1000便を掲げており、将来的にはAIによるマッチング自動化・ルート最適化を導入し、地域別の“物流共助ネットワーク”の形成を進めていくとしている。
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