福山通運とイオンリテール中部カンパニー、近畿日本鉄道(近鉄)は11月20日、21日の両日、大阪市内で朝に焼いたパンを、近鉄が、「伊勢志摩お魚図鑑」の折り返し回送車両(松阪行き快速急行に連結)を活用し、イオンリテール中部が運営するイオン名張店で販売する。
この取り組みは、イオン名張店のリニューアルオープンに合わせて実施するもの。
実施内容は、大阪市内の鳴門屋製パンの製造するパンを、福山通運今里支店から大阪上本町駅までを福山通運、大阪上本町駅から名張駅までを「伊勢志摩お魚図鑑」車両の折り返し回送車両で近鉄、イオンリテール中部が名張駅からイオン名張店(三重県名張市)まで運び、店舗で販売する。
これまで三重県では通常販売していない商品を三重県名張市内で販売できるようになるとともに、これまで貨物を載せず、乗客が乗ることもなく運行していた「伊勢志摩お魚図鑑」の折り返し回送車両を有効活用できるようになる。
なお、「伊勢志摩お魚図鑑」車両とは、伊勢から大阪市内へ新鮮な魚介類を輸送する行商人専用の鮮魚運搬車両。1963年から運行した「鮮魚列車」を前身として、2020年3月から運行している。
今後も、自動車運送業の担い手不足の解消やCO2排出量の削減という社会的課題の解決に向け取り組んでいくとしている。
