乾汽船は7月16日、NPO法人伝三郎商会と業務提携契約を締結し、同法人が提供する求荷求車システムを核とするデジタルプラットフォームを活用した物流ネットワークを構築すると発表した。
乾汽船は、このデジタルプラットフォームに物流の全体最適化に資する取り組みの一つとして構築してきた実業ネットワーク(Cargo23社、Truck37社)を乗せることで、物流企業集積地での物流の全体最適化モデルの確立を目指す。
具体的には、立地を同じくする物流企業同士の「輸送物」と「輸送手段」をマッチングシステム上で効果的に結びつけることで、配送の効率化を実現。また、業務提携先である福山通運の輸送力を活用し、この物流の全体最適化モデルを強力に推進するとしている。
NPO法人伝三郎商会は、物流事業者の実業に資するべく、利益と情報を囲い込まない参加者総員の共有財となるデジタルプラットフォームの提供を目指しており、乾汽船と求荷求車システムの研究で提携していた株式会社伝三郎商会の事業を7月1日付で引き継いでいる。