山九が1月28日に発表した2022年3月期第3四半期決算によると、売上高4114億6400万円(前年同期比2.7%増)、営業利益262億8800万円(0.2%増)、経常利益266億5600万円(0.4%減)、親会社に帰属する当期利益170億1900万円(7.3%減)となった。
セグメント別の物流事業では、売上高は2122億6200万円(6.7%増)、営業利益は81億6800万円(27.6%増)となった。
港湾事業では、収益認識会計基準等の適用による売上高減少はあったものの、国内の海上コンテナ取扱い増やこれに伴うヤード内附帯作業増に加え、輸出機械梱包・沿岸荷役作業の増加等により増益となった。
国際物流では、東南アジアでの大型プラント輸送の遅延はあるものの、国内外での海上・航空貨物の輸出入取り扱い増に加え、中東での化成品輸送が好調に推移した。
一般輸送・3PL事業では、中国・東南アジアでの自動車部品輸送・保管作業等は堅調に推移したものの、年当初から続いている燃料高騰や前期実施された中国での減免措置の剥落等による影響が見られた。
構内作業では、一部顧客の生産・操業度が低調な推移となり、人件費等のコスト増もあったが、全体では前期を上回る結果となった。
通期は、売上高5475億円(2.6%増)、営業利益335億円(1.3%減)、経常利益340億円(2.9%減)、親会社に帰属する当期利益220億円(6.5%減)を見込んでいる。