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飯野海運/LPG 二元燃料 VLGC「OCEANUS AURORA」が竣工

2023年03月31日/IT・機器

飯野海運は3月31日、LPG 二元燃料主機関搭載 VLGC(Very Large Gas Carrier:大型 LPG・アンモニア運搬船)「OCEANUS AURORA」が大宇造船海洋玉浦工場で竣工したと発表した。

<OCEANUS AURORA>
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同社は環境への配慮を経営理念に掲げ、中期経営計画「Be Unique and Innovative.: The Next Stage 2030年に向けて」においてもサステナビリティへの取組みを重点強化策の一つとしている。その具体的な施策として温室効果ガスの排出を抑制する次世代燃料への投資を進めており、この船は同社にとって2隻目のLPG二元燃料主機関搭載船、かつ燃焼時にCO2を排出しないクリーンエネルギーとして注目されているアンモニアを貨物として積載可能な初めてのVLGCとなる。

この船は従来の燃料油に加えてLPGを燃料とすることで、二酸化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)の排出量を従来の燃料油と比較して大幅に削減可能であり、主機プロペラ軸の回転を利用して発電する軸発電機を搭載し、従来の燃料油を用いて発電機を運転する代わりにLPGを使用する主機で船内電力をまかなうことで総排出量を削減可能な環境配慮型のVLGC。

また、この船はNorsepower社が製造する風力推進装置である高さ20m のローターセイルを2024年4-6月頃に2基搭載する予定であり、甲板上には既に同装置を設置する土台を備えている。

同社は国内外の大手荷主との中長期契約を礎として、1963年から半世紀以上にわたりLPGをはじめとする各種液化ガス輸送に従事している。長年の運航管理で培ってきた豊富な経験と技術力を生かし、安定輸送・安全運航に努めるとともに、環境負荷を低減する技術を積極的に導入し、持続可能な社会の実現に貢献するとしている。

■OCEANUS AURORA の概要
貨物積載容量:9万1000m3
総トン数:5万3531トン
全長:229.90m
全幅:36.60m
建造会社:大宇造船海洋
船籍:リベリア

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