川西倉庫が5月13日に発表した2025年3月期決算によると、売上高255億4200万円(前年同期比2.2%増)、営業利益10億2700万円(11.4%減)、経常利益11億7900万円(4.4%減)、親会社に帰属する当期純利益7億4600万円(6.3%減)となった。
セグメント別にみると、国内物流事業の売上高は207億800万円(1.6%増)、営業利益は17億4000万円(5.1%増)。
国内物流事業のうち倉庫業では、貨物の入庫高、出庫高および保管高が前期を下回ったが、保管単価の上昇等により、倉庫業全体では前期を上回った。
港湾運送業務は、前期に好調だった反動もあり神戸港での港湾運送業務の取扱量が減少したことにより、前期を下回る結果に。また貨物運送取扱業務は、貨物の取扱いが好調に推移したことにより前期を上回った。
国際物流事業の売上高は44億7500万円(5.3%増)、営業利益は1億7800万円(47.8%減)。2022年に設立したアメリカの子会社が当期より本格稼働したほか、国際運送取扱業務が堅調に推移したことにより、売上高は前期を上回ったが、他の海外子会社の業績が低調だったため営業利益は前期を下回った。
今後については、日本の経済活動は回復基調と見込まれるが、物価上昇やコスト、人件費等の増加、また米国の関税政策の影響により荷動きも不透明な状況と予想。海外でのM&A案件など、新たに策定した中期経営計画を推進していく。
次期は、営業収益273億円(6.9%増)、営業利益11億2000万円(9.0%増)、経常利益12億円(1.7%増)、親会社に帰属する当期純利益7億6000万円(1.8%増)を見込んでいる。
飯野海運 決算/3月期の売上高2.8%増、営業利益10.3%減