アシストスーツを製造・販売する、東京理科大学発スタートアップのイノフィスは、ペルチェデバイスとファンを搭載した「マッスルスーツCOOL VEST(クールベスト)」を5月26日から発売する。
クールベストは、ウェアのファンによる気化熱と、ペルチェデバイスの局所冷却による冷感を、両方得られるのが特徴。
着用し、付属のモバイルバッテリーのスイッチをいれると、ウェアの首元にあるペルチェデバイスが起動する。ペルチェは電気を流すと熱を吸い取る特性があり、体の熱を吸い取って冷やすという仕組み。ペルチェデバイス・ファン共に、3段階の温度・風量設定が可能となっている。
同社が室温29度・湿度19%以下で「マッスルスーツCOOL VEST」着用実験を行ったところ、ファンの気化熱によって体全体が冷却され、首筋のペルチェが当たる部分が強く冷却されているのが確認された。
ファンは脇腹に配置し、車両運転時や座るときの妨げとなったり、マッスルスーツなどの装備品を着用するときに干渉せず併用できるのもポイント。
気温変化に強く、安全性の高いリン酸鉄モバイルバッテリーを採用リチウムイオン・リチウムポリマーバッテリーと比べて3~4倍長いサイクルで使用できる。ファンやペルチェデバイスを取り外し洗濯も可能。
2025年6月1日から改正労働安全衛生規則が施行され、職場における熱中症対策が義務化される。気象庁によると、2025年の夏も全国的に気温が高くなり猛暑となりそうだ。
イノフィス/スロベニアとシンガポールでマッスルスーツ販売開始