ラピュタロボティクスは5月20日、アルプス物流の千葉県にある大栄倉庫に導入された自在型自動倉庫「ラピュタASRS」が本格稼働を開始したと発表した。
アルプス物流は、高度な取り扱いが求められる電子部品を主要貨物とし、グローバルに物流サービスを提供している。
近年、物流現場の人手不足や作業負荷の増大といった課題を抱え、庫内オペレーションの自動化と省人化が重要なテーマになっていた。そこで2024年に「ラピュタASRS」の導入を決定。準備期間を経て本格稼働に至った。
「ラピュタASRS」は、高密度保管と柔軟なレイアウト、多品種に対応できる点などが特長。
今回の導入では、限られたスペースを有効活用し、事業成長に伴うレイアウト変更にも対応できるようにしたことや、入出庫作業の自動化によって作業時間・工数の削減と作業標準化を実現したことがポイントとなった。
また、多品種少量・高頻度出荷が求められる電子部品の物流において、入庫作業・出庫作業の精度とスピードを両立させたことも決め手となった。
ラピュタロボティクスとしては、「ラピュタASRS」の電子・精密部品での活用は初めてという。