商船三井は10月27日、インド国営海運会社Shipping Corporation of India（SCI)と、インド国内での曳船（えいせん）事業の協業に向けた覚書を締結。10月27日からの5日間ムンバイで開催されている国際海事イベント「India Maritime Week 2025」で署名式を行った。
＜India Maritime Week 2025での覚書署名式の様子＞
インドでの着実な経済成長により、今後10年間でコンテナ貨物は年間6～8％、エネルギー貨物は年間3～5％の取扱量増加が見込まれており、インドの主要港での船舶寄港数が確実に増加すると予想されている。
船の安全な入出港や離着桟（船が桟橋から離れるまたは桟橋に着岸するプロセス）を支援するためには、曳船サービスは不可欠であり、安定供給は一層不可欠なものとなる。
インド政府が推進するGreen Tug Transition Programに基づき、2040年までにインド国内主要港で稼働する全ての曳船を環境配慮型の「グリーンタグ」へ段階的に移行する計画が進行中で、インドでの曳船事業は大きな転換期を迎えている。
商船三井はこれまで、日本、香港、ベトナムで曳船事業を展開し、主にこれらの地域での船舶の安全な入出港や離着桟の支援のため曳船サービスを提供してきた。
今後はSCIが持つインド国内のネットワークと、商船三井がこれまで培ってきた安全運航や代替燃料船に関する知見・技術を生かし、重点地域であるインドでの曳船事業の拡大と港湾の温室効果ガス排出削減を目指す。
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