セイノーホールディングスが11月12日に発表した2026年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高3985億5900万円(前年同期比20.2%増)、営業利益181億100万円(38.4%増)、経常利益184億9500万円(40.5%増)、親会社に帰属する当期利益107億5700万円(67.2%増)となった。
セグメント別にみると、輸送事業の売上高は3089億2500万円(28.3%増)、営業利益は122億100万円(67.0%増)となった。
主力である特積み事業が物価高の影響による国内の個人消費の冷え込みなどから、国内の取扱貨物量は伸び悩んだが、全国に展開する路線ネットワークを生かすとともに、貸切事業やロジスティクス事業の拡大により取扱貨物量の確保に努めた。また、強みを持つ長距離・高重量帯を中心に適正運賃収受にも注力した。MDロジスの新規連結効果もあった。
一方で、取扱貨物量に応じた運行体制の最適化を進めるなど費用の適正化に努めてきたが、定年退職者の増加に対する採用の遅れ、「2024年問題」に伴う時間外労働の上限規制によりネットワークの品質を維持するための自社ドライバーが不足し、傭車・外注費は増加した。
しかしながら、「2024年問題」を変革の好機と捉え、企業の枠を超えた幹線輸送の共同運行や、非効率地域における輸送の相互補完など、業界全体の効率化を図る取り組みを加速させ、長期的かつ継続的な輸送品質の確保にも努めてきた。
通期は、売上高8137億円(10.4%増)、営業利益376億円(25.8%増)、経常利益383億円(36.2%増)、親会社に帰属する当期利益220億円(14.3%増)を見込んでいる。
安田倉庫 決算/4~9月の売上高11.2%増、営業利益38.3%増