日本郵船とLighthouseは12月18日、生成AIを活用した文書業務支援プラットフォーム「N-DOX(エヌドックス)」を共同開発したと発表した。膨大な量の契約書チェックや、契約更改に伴う差異の抽出など文書業務を大幅に効率化し、海運業界のDXを進める。
「N-DOX」は文書管理、差異分析、ルールチェック、影響範囲分析などを横断的に担う。将来あらゆる文書業務を支援することを目指し、拡張性を重視したプラットフォームとして設計している。
契約書チェック機能の導入効果としては、「N-DOX」がダブルチェックを担うことで人為的な確認漏れを防ぐ。特にドライバルク部門では、契約書締結の締め切りや市況変動などにより短時間で契約判断を求められる場面が多く、「N-DOX」が契約書に潜むリスクの見落としを防ぐサポート役になる。
AIが初期確認を担うことで、担当者は最終判断や交渉といった付加価値の高い業務に集中でき、業務プロセスそのものを変革するDXにつながる。
日本郵船のDX推進グループには、契約書をはじめとする各種文書の作成や確認のDX化に関する相談が社内の多部門から寄せられていた。またドライバルク部門では、船主と傭船者間で締結される傭船契約書のチェックや、契約内容更新点の抽出に膨大な時間がかかっていた。
日本郵船/業務の標準化と効率化を目的に社内システム基盤を刷新
