日本郵船と川崎汽船は4月17日、共同で出資する合弁会社を通じて保有するカタール国営エネルギー会社QatarEnergy向けの新造LNG運搬船を「AL TUWAR」(アル・トゥワール)とする命名式を開催した。
中国の滬東中華造船で建造したもので、名前はカタール最大級の都市アル・ワクラにある丘の名前に由来する。
「AL TUWAR」は、燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を燃料として利用する、燃料効率に優れた最新の二元燃料エンジンを採用。余ったボイルオフガスを有効に利用する再液化装置を搭載しており、温室効果ガス(GHG)の削減にも寄与する。
本船は、合弁会社がQatarEnergy社向けに新造するLNG船全12隻のうち最初に竣工する船となる。QatarEnergyは世界最大級のLNG生産者で、5月から世界各国へ向けたLNG輸送に従事する予定。
■本船概要
積載容量:約17万4000m3
全長:約299m
型幅:46.4m
主機関:X-DF2.1 iCER(二元燃料低速ディーゼル機関)
建造造船所:滬東中華造船(集団)
川崎汽船/6900台積み次世代型LNG燃料自動車専用船が竣工