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国交省/3月は一部で貨物遅延、庸車確保困難、運賃値上がり

2014年04月10日/調査・統計

国土交通省は4月4日、「物流問題調査検討会」を開催し、「物流概況について」「トラック輸送の状況について」を公表した。

地方運輸局を通じ事業者から聴取した「トラック輸送の状況について」は、3月は全国的に前年同月比で荷物量と輸送以来ともに増加しており、稼働率は上昇。一部では、貨物の遅延、庸車車両の確保が困難な状況等が発生している。

需要増に対応した特別な措置の事例では、「車両不足が懸念されたため、荷主に出荷調整等をお願いし、納期を可能な限りずらした」「自社の管理・事務部門からの応援を要請した」「RORO船や鉄道貨物輸送などの他モードを利用した」などを挙げている。

需要に応えられなかったケースでは、「都市間距離が長大で拘束時間や連続運転時間の制限もあり、遠隔地への集荷ができない場合もあった」「ドライバー不足のため、単価が低い依頼については避けるようになった」「主な荷主以外からの依頼について、庸車での対応を試みるも、全事業者的に車両不足のため、庸車を確保できない」などがあった。

需要増に対して、運輸局で行った主な対応では、「1月~2月にかけて、トラック事業者の状況(特にドライバー不足問題)と年度末見込み等を複数事業者からヒアリングを行い、情報を自動車局貨物課と共有」「トラック輸送適正化取引推進パートナーシップ会議、セミナー等の場を活用し、需給ひっ迫、ドライバー不足、燃料高騰等の現状について情報の共有を図るとともに、荷主等に対し、適正取引、出荷調整等の協力依頼を行った」としている。

「物流概況について」では、国内貨物輸送量の実績は、長期的には減少傾向とし、2005年と2012年を比較して20%の減少としている。

2013年度を見ると、短期的には前年と比較し、概ね各輸送モードで毎月増加傾向となっている。直近の荷動きについては、2014年1月~3月で増加、2014年4~6月で減少と見込む荷主が多い。

各輸送機関ともに、2013年1月~3月実績(見込み)は利用が増加、2014年1~3月(見通し)は減少と見込む荷主が多いとしている。

また、運賃・料金では、今後値上がりする見込みであると回答する荷主が多かった。

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