日本貨物鉄道(JR貨物)が7月16日に発表した、2014年度第1四半期(4-6月)の輸送動向によると、コンテナが518万9000トン(前年比2.9%増)、車扱179万4000トン(7.9%減)となった。
6月中旬に室蘭線大雨による運転規制や東海道線人身事故、江差線高速貨第7066列車脱線事故が相次いで発生し、高速貨170本、専貨 1本が運休した(前年同期間は、高速貨 142本、専貨 2本が運休)。
荷動きは、景気回復や円安により国内生産が堅調に推移し、一部では消費税増税前の需要急増の反動があったものの、全体では前年を上回って推移した。
コンテナ貨物は、紙・パルプ、食料工業品等が前年を上回り、自動車部品、エコ関連物資等が前年を下回ったものの、全体では前年比 102.9%となった。
紙・パルプは円安による国内供給の増加、食料工業品は5月の気温上昇により主に清涼飲料水が好調な発送となり、増送となった。
一方、自動車部品は消費税増税による販売の減及び現地調達化の進展、エコ関連物資は災害廃棄物の輸送終了に伴いそれぞれ減送となった。
車扱貨物は、石油が消費税増税前の前倒し出荷が旺盛となった反動や増税後の需要低迷、北海道での石油輸送終了により減送となった。