日本通運は3月5日、日本から輸出する温度管理が必要な製品(医薬品、ケミカル品等)を対象とした新しい保険の代理販売を2月から開始したと発表した。
日通の国際航空温度管理輸送サービス「TempSure」シリーズを利用する際の専用保険。日本国内の製品出荷時から海外での配達完了までに発生し得る、製品の温度逸脱リスクを幅広く補償する。
自動付帯される特約内容は、検査費用担保約款で保険期間中に有責事故が発生し、損傷が発生する可能性がある場合、検査費用と関連する合理的な諸費用を填補する。
残存物除去と廃棄費用約款では、被保険危険によって被保険貨物に損傷が生じた場合、全ての残存物の除去と廃棄に要した費用を填補する。
航空運賃てん補特別約款では、代替品の仕向地への輸送費用(航空運賃、通関費用その他関連費用を含む)及び課徴された場合、輸入国での関税をも填補する。
なお、「TempSure」シリーズは、保冷容器と蓄熱/冷却材を用いた「パッシブ型」の国際航空温度管理輸送サービスとして、医療・医薬品、ケミカル品等、厳格な品質管理基準が設定されている幅広い商材の温度管理輸送に対応しているが、特に医薬品についてはGDPの認知が進む中、温度逸脱リスクの補償についてのニーズが多く、この保険の開発に至った。