トヨタ自動車の北米事業を統括するToyota Motor North America(TMNA)と米国でシェルのエネルギー事業を行う「Equilon Enterprises LLC」社(シェル)は4月20日、世界最大級の貨物輸送拠点である米国カリフォルニア州ロングビーチ港で、二酸化炭素を排出しない燃料電池(FC)トラックの普及を目指し、商用トラック用の大型水素ステーションの建設に向けて協力すると発表した。
同州のカリフォルニアエネルギー委員会(CEC : California Energy Commission)により、港湾・倉庫・配送拠点での水素・充電インフラの整備を支援するCECの「Alternative and Renewable Fuel and Vehicle Technology Program」のなかで、800万米ドルの補助金交付の候補に選出された。
正式に承認された場合、シェルは、同港湾におけるトヨタの物流拠点に、商用トラック用の大型水素ステーションを建設し、シェルのステーションとして運営する。
そのなかで、昨年10月より同港湾エリアで実証実験中のトヨタのFC大型商用トラックなどが燃料充填に利用する。
トヨタは、FuelCell Energy社とともに建設中の発電施設「Tri-Gen」でバイオマスから製造した水素を本ステーションに供給する。
トヨタとシェルは、ともに、2017年1月に発足したHydrogen Council(水素協議会)のメンバーで、昨年9月には、Hondaとともにカリフォルニア州北部での水素ステーション7か所の新設を発表するなど、米国を中心に、水素インフラの構築における連携を進めてきた。
トヨタは、今後も、政府やエネルギー業界とともに、水素社会の実現に向けて取り組んでいくとしている。
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