ZMPは5月8日、無人宅配ロボット「DeliRo(デリロ)」の実用化にむけて、東京都心部で公道を含めた配達の実証実験を提案していくと発表した。
かねてからの問題である宅配の労働力不足に加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴い購買活動の非対面化を推進する必要があることから、無人宅配ロボットの実用化でこれらの社会課題の解消を目指す。
ZMPが提案する実証実験のモデルエリアの条件は、人口が高度に集積する東京都心の高層マンション群にあり、かつ歩行者専用の私有地で繋がったエリアで、エリア内に小売店や宅配事業者が各所に私有地で繋がった状態で配置されていること。
さらに、より広範囲で発展的な実用化に向けたビジネスモデル検証を加速する観点から、規制緩和によって一部公道の走行を可能にするというもの。
今後は、宅配事業者、スーパー、コンビニ、ドラッグストア等各事業者の協力を得て実用化に直結するサービス検証を行う計画で、ZMPは自社のクラウドシステム「ROBO-HI Station(ロボハイステーション)」で複数ロボットを遠隔で監視や非常時の制御を集中管理できる仕組みを提供する。