日本の自動車アフター産業のプラットフォーム構築を目指すMiddleFieldは5月15日、国際物流サービスを展開する4PX EXPRESS JAPANとの提携を開始したと発表した。
この提携により、カー用品の物流でのあらゆるコストの削減を目指し、全世界に日本のカーパーツを迅速かつ安全に届けるべく、新たに物流事業を展開していく。
また、物流事業の第1弾として、MiddleFieldの倉庫でカーパーツの在庫管理ならびに発送業務を代行する、カーパーツメーカー向け物流サービスの提供を開始する。
このサービスを開始することで、3つの課題を解決するとしている。その一つが高額な送料だ。エンドユーザーへのカーパーツの輸送は、ロット以下の個数単位での発送であり、またサイズが大きい商品も多いため、送料が割高になる傾向がある。このサービスにより、他社荷物との相乗りが可能になる。ボリュームディスカウントにより、より割安な送料での発送を実現する。
2つ目の課題が在庫管理や発送作業にかかる人的/場所的コスト。従来、カーパーツメーカーの在庫は店舗内や自社倉庫で管理しており、在庫管理や発送作業は手作業で行っていた。このサービスにより、MiddleField専用の倉庫にて、各メーカーの商品を在庫として保管/発送することが可能。
また、4PX EXPRESS JAPANのクラウド物流システムを流用することで、各メーカーごとの受発注作業や在庫管理がオンライン上で可能になり、大幅な業務圧縮を実現する。
3つ目が海外輸送。国際物流は輸出入を伴う為、国内物流に比べて手続きが煩雑で、対応していないカーパーツメーカーも多数あります。
今回のサービスは、国際的な物流カンパニーである4PX EXPRESS JAPANとMiddleFieldのノウハウを相互連動させ、国内外問わず発送作業を代行する。これにより、今まで海外へ輸出が難しかったカーパーツの輸出を可能にし、海外のアフターパーツ市場の活性化を目指す。
今後の展開では、年内を目途に、サービス提供開始を目指し、事業の推進ならびに強化を行う。このサービスをきっかけとし、日本の自動車アフターパーツ産業での物流を一手に引き受けることで、国内外の自動車ユーザーに安心かつ迅速にカーパーツを届けられる環境づくりを目指していくとしている。
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