日本貨物鉄道(JR貨物)が7月15日に発表した6月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は147万1000トン(前年同月比13.1%減)、車扱が53万4000トン(14.8%減)となった。
コンテナ・車扱の合計は、200万5000トン(13.6%減)。
コンテナは、新型コロナウイルス感染症による需要低迷の影響を受け、紙・パルプ、化学工業品、自動車部品、食料工業品などの品目で前年を大きく下回った。
紙・パルプは、国内需要の低迷により大きく減送となった。化学工業品は、主に自動車産業向けのタイヤ原料や樹脂等が減送となったほか、自動車部品は自動車販売台数減少の影響で低調に推移した。
食料工業品は、現地生産化が進む清涼飲料水や外食産業向けビールの輸送が減少した。一方、エコ関連物資は関東地区内での建設発生土が順調に推移したほか、積合せ貨物は、旺盛なEC需要やモーダルシフトの推進等により前年を上回った。