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ワールド・ロジ/システム費用が収益圧迫、「計画にずれ」で四半期最終赤字

2007年05月25日/決算

ワールド・ロジ(株)の平成19年6月期第3四半期連結業績は、3PL事業の人件費負担、生産性管理、新輸配送管理の新旧システムの移行時並行稼動によるダブルコストの発生でなどが響き、四半期純損益は6900万円の損失(前年同期は1億8500万円の黒字)となった。売上高は261億3400万円(前年同期比62.1%増)、営業利益は2億1600万円(66.2%減)。

利益が大幅に減少したことについて、同社では、3PL事業の人件費負担、原油高によるコスト増があったほか、連結子会社の(株)南王、アサヒ運輸(株)などの納品代行事業を中心に導入した生産性管理システム・新輸配送管理システムを立上げる際、新旧システムの移行時並行稼動によるダブルコストが発生し、一時的に人件費が急増した、と説明している。

また、「M&Aなどにより事業の拡大を続けてきたが、事業のリストラクチャリング、経営統合効果が計画通り進まず、来期にずれ込んだ」とした。

主力事業に掲げる3PL事業では、既存クライアントの業績減、一部納品代行事業への業務移管や近畿クライアントの取り込みの遅れなどにより売上高は減少。また、人件費負担、原油高騰により原価高騰を営業努力で補うことができず、売上高42億8600万円(前年同期比25.4%減)、営業利益1億3900万円(57.9%減)となった。

子会社の集約などを行った納品代行事業では、記録的な暖冬による百貨店売上高の減少と納品代行事業者向け新システムの立上げ費用などが収益を圧迫した。

同社では、当初見込みを下回る状況を踏まえて5月24日、平成19年6月期連結決算見通しについても、売上高340億円(当初予想比8.1%減)、経常利益1億円(同91.7%減)、当期純利益3500万円(同94.4%減)と大幅な下方修正を発表した。

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