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ニチレイ/全部門で増収、低温物流事業も好調

2008年07月30日/決算

ニチレイが7月29日に発表した2009年3月期第一四半期決算の業績は、売上高が1194億8800万円(前年同期比5.4%増)、営業利益が48億3700万円(33.3%増)、経常利益が46億8100万円(30.3%増)、当期利益が17億700万円(18.0%減)と増収増益を確保した。

低温物流事業は、物流ネットワーク事業でデパート、スーパー向けのほか、新規サービスのコンビニエンスストア配送、青果センター業務が堅調で、売上高177億9900万円(3.3%増)、営業利益5億1900万円(0.5%減)を記録。地域保管事業は、地域密着営業の継続で入庫数を確保し、693トンと前期並みの水準を維持。

前年度に稼働した新物流センターが増収に寄与した一方、横浜地区の山下物流センター建て替えの費用計上で売上高114億100万円(16.5%増)と増収となったが、営業利益は11億6300万円(4.9%減)となった。

海外事業はドイツ・ポーランドなど東欧寄りの地域が引き続き好調だったほか、中国でもコンビニエンスストア店舗配送業務の取扱いが伸びた。また前年度のセンター集約の効果が出始め、売上高は57億3700万円(16.5%増)、営業利益は5億200万円(41.6%増)と大幅に伸長した。

通期では物流ネットワーク事業で、新業態への取組み、地域保管事業の冷蔵倉庫との連携強化で運送事業を拡大。また6月の山下物流センターの稼働で今後増収が期待できるものの、電力料金上昇や老朽化施設の統廃合などで設備維持コストが増加すると見られるため、営業利益は前期を下回る見通し。一方海外事業は引き続き好調で、売上高・営業利益とも前期並みを確保する。

通期の決算予測は現状が好調に推移しているためか特に変更はなく、売上高は4796億円、営業利益は178億円、経常利益は162億円、当期利益は90億円をそれぞれ見込んでいる。

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