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山九/アジア向けコンテナ取扱量減少

2008年08月01日/決算

山九が7月31日に発表した2009年3月期第一四半期は、売上高922億7700万円(前年同期比20.2%増)、営業利益が53億8000万円(1.2%増)、経常利益55億4900万円(3.5%減)、当期利益29億1000万円(5.4%減)の増収減益となった。中国などのアジア向け輸出入貨物のコンテナ取扱量が減少したほか、海外向け大型プロジェクト輸送が終息し事業機会が減少したことの影響を受けた。

事業別では、主力の物流事業で港湾物流のコンテナ取扱量が減少し、一般物流作業も燃料費高騰の影響で採算が悪化。鉄鋼、石油・石化関連分野の工場構内作業が好調だったもののこれらの要因をカバーするには至らず、売上高は597億7700万円(0.4%減)、営業利益は23億6500万円(17.2%減)に終わった。

プラントなどの機工事業では、鉄鋼分野で高炉改修など大型案件の完成が減少したが、石油・石化関連分野で大型定期修理工事の完成が増加。加えて採算管理の徹底などで採算性向上に努めた結果、売上高は282億4100万円(8.1%増)、営業利益は27億1900万円(19.6%増)となった。

その他の事業では、システム開発案件の減少や賃貸事業での船舶賃貸作業の終了が影響し、売上高は42億5900万円と(1.6%減)、営業利益は2億3300万円(22.9%減)と振るわなかった。海外売上高も同期は、全社売上高の1割に満たなかった。

通期では、7月1日に貨物航空部門を分社化し設立したJPサンキュウグローバルロジスティクス、8月1日に開業するメンテナンス子会社の山九マナール サウジアラビア有限責任会社の貢献などに期待。

通期の業績予測は売上高4250億円、営業利益249億円、経常利益242億円、当期利益136億円を見込んでいる。

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