財務省が12月21日に発表した11月の貿易統計速報によると、輸出額は4兆9917億円（前年同月比6.2％減）、輸入額は4兆6177億円（16.8％減）となった。
輸出では、自動車（16.2％減）、鉄鋼（24.6％減）、鉱物性燃料（35.1％減）が主に減少した。輸入では非鉄金属（35.2％減）、液化天然ガス（43.3％減）、石炭（48.5％減）が減少。
各地域の貿易動向では、対米輸出は8598億円（7.9％減）と27ヶ月連続、輸入は4553億円（19.8％減）と14ヶ月連続でそれぞれ減少した。輸出では、二輪自動車（81.1％減）、原動機（20.6％減）、金属加工機械（75.5％減）が減少し、自動車は5.1％増、重電機器は55.4％増だった。輸入では穀物類（40.6％減）、科学光学機器（21.8％減）、大豆（52.5％減）が減少。一方、
EU向けでは、輸出が5970億円（15.9％減）、輸入は4905億円（8.0％減）で、輸出では自動車（29.4％減）、金属加工機械（72.9％減）、鉱物性燃料（68.9％減）が減少した。電算機類の部分品は34.8％増となった。輸入では有機化合物（21.3％増）、医薬品（11.1％増）、鉄鋼（154.8％増）と増加したものが多く、非鉄金属は50.3％減となった。
アジア向けでは、輸出が2兆6978億円（4.7％増）、輸入は2兆708億円（14.1％減）。輸出－輸入の差し引き額は6269億円（277.4％増）で増加した。輸出は有機化合物（68.9％増）、プラスチック（35.1％増）、自動車の部分品（28.3％増）などが増加し、鉄鋼が19.5％減となった。輸入では液化天然ガス（43.7％減）、鉄鋼（46.5％減）、石油製品（39.3％減）が減少した。
中国向け輸出は9222億円（7.8％増）と増加し、輸入は1兆422億円（11.2％減）と13ヶ月連続の減少となった。輸出－輸入の差し引き額はマイナス1200億円（62.3％減）と5ヶ月連続の赤字となった。輸出では有機化合物（88.2％増）、自動車の部分品（45.4％増）、プラスチック（40.3％増）が増加し、鉄鋼（28.7％減）が減少した。輸入では石炭（70.7％減）、鉄鋼（59.0％減）、衣類・同付属品（13.5％減）が減少し、通信機（43.8％増）が増加した。
