SGホールディングス/3月期売上高0.7%増、営業利益0.2%増
SGホールディングスが5月25日に発表した2011年3月期決算によると、売上高8943億4600万円(前年同期比0.7%増)、営業利益303億3500万円(0.2%増)、経常利益268億8700万円(0.6%増)、当期利益142億2700万円(38.4%増)となった。
デリバリー事業は、飛脚宅配便や代金引換サービスe-コレクトなどが好調に推移した。一方、飛脚クール便やメール便については前期を下回った。
拡大するto C市場に強い輸配送インフラを構築するため、地域密着型の小規模店舗展開や、それに対応する7桁の配達店コードの導入と送り状のデザインの刷新、集配・店間輸送業務でのカーゴの導入など、事業基盤の整備を進めてきた。
この結果、デリバリー事業では、売上高は7809億2800万円となり、前年度に比べ0.7%の増加となった。
ロジスティクス事業では、国内外一貫物流などトータルロジスティクスソリューションの提案により、事業の拡大を目指して展開。また、顧客とのリレーション強化により、アパレルや化粧品関係など出荷量が順調に推移した。
また、2010年2月にグループ会社となった佐川ロジスティクスパートナーズ、佐川喜楽客思物流(上海)、佐川喜楽客思物流(青島)については、グループのシナジーを図るべく事業を推進した。さらに、2010年3月21日付で佐川グローバルロジスティクスの国内航空貨物事業は佐川気郵便に事業移管した。
この結果、ロジスティクス事業では売上高500億1800万円となり、前年度に比べ3.7%の減少となった。
その他の事業では、自動車事業は新社販売や特装車両をはじめとする車両整備が好調に推移。トナミ運輸車両整備事業部や両備ホールディングスと整備事業で業務提携を実施した。
不動産事業では千葉県柏市と神奈川県横浜市子安で物流施設の開発に着手した。
その他事業の売上高は633億9900万円となり、前年度に比べ4.2%の増加となった。
なお、東日本大震災に関係する損失として特別損失約13億円を計上している。
来期は、売上高9150億円(2.3%増)、営業利益420億円(38.4%増)、経常利益380億円(41.3%増)、当期利益200億円(40.6%増)を見込んでいる。