凸版印刷は8月31日、医療・医薬分野の滅菌工程で利用されるオートクレーブ滅菌に対応した樹脂製ICタグを開発。2011年9月上旬より評価用サンプルの提供を開始すると発表した。
<(左)オートクレーブ滅菌対応ICタグ4品種(右)超小型コインタグ実装イメージ>
医療器具への使用で実績のあるソルベイ社の樹脂「レーデル」をICタグの外装材に採用。凸版印刷の持つICタグのアンテナ設計や製造方法を活用することで、オートクレーブ滅菌に対応したICタグを開発した。
利用用途に合わせて超小型コインタグ、コインタグ2種、ラベル型タグの計4品種を開発した。
想定価格は、約180円/個(超小型コインタグ10万個オーダー時)。今後改良を加え、2011年12月の量産化を目指す。さらに、関連ソリューションを含め、2012年度に15億円の売り上げを目指す。
なお、オートクレーブ滅菌とは、高温・高圧の飽和水蒸気による滅菌処理方法やその装置のこと。
■製品ラインナップ
超小型コインタグ
サイズ:直径6.5mm×厚さ2mm
周波数:13.56MHz(ISO15693準拠)
滅菌耐性:オートクレーブ滅菌対応、ガンマ滅菌対応
想定用途:医療器具管理
コインタグ (φ15mm)(φ22mm)
サイズ:直径15mm×厚さ2mm、直径22mm×厚さ3mm
周波数:13.56MHz(ISO15693準拠)
滅菌耐性:オートクレーブ滅菌対応、ガンマ滅菌対応
想定用途:医療器具管理、医療分野ユニフォーム管理
ラベルタグ
サイズ:40×90mm
周波数:953(920)MHz(ISO18000-6準拠)
滅菌耐性:オートクレーブ滅菌対応
想定用途:滅菌ボックス・ケース管理
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