丸全昭和運輸が11月7日に発表した2012年3月期第2四半期決算によると、売上高435億6600万円(前年同期比2.8%増)、営業利益21億9200万円(24.4%増)、経常利益23億6100万円(20.7%増)、当期利益13億7700万円(24.5%増)となった。
貨物自動車運送事業は、関東地区では震災に伴う得意先の減産等による輸送量の減少もあったが、建設機械の製品・部品の輸出取扱いの増加に伴う輸送量の増加があり、また中国向け農業機械の取扱いも増加した。関西地区でも住宅建材やプラスチック成型機器の輸送取扱いの増加があり、全体として増収となった。
港湾運送事業は、関東地区では建設機械の製品・部品の輸出取扱いの増加や住宅建材の輸出入増加等があったが、非鉄金属市況の悪化による輸入取扱いの減少や震災に伴う得意先の操業停止等の影響による取扱いの減少があり、全体として若干の減収となった。
倉庫業は、関東地区では非鉄金属市況の悪化による輸入取扱いの減少に伴い保管量も減少となったが、炭素原料の保管業務の新規受注や食糧品の取扱い増加、樹脂関連の新規業務受注等の増加があった。中部地区でもソーラー関連の新規受注や化成品の取扱い増加があり、全体として増収だった。
鉄道利用運送事業は、関東地区での震災復旧に伴う断熱材のコンテナ取扱いが増加し、全体として増収。
その他の物流附帯事業は、内航船収入では食糧品の取扱いが増加し、増収。航空収入ではプラント関連等の取扱いが海上輸送からシフトしたことにより増収。外航船収入では非鉄金属市況の悪化による取扱い減少で、減収となった。荷捌収入では震災に伴う作業量の減少と航空貨物向けの取扱い減少により、減収となり、全体として減収となった。
その結果、物流事業の売上高は前年同期比2.2%増の344億5100万円、営業利益は前年同期比18.5%増の14億1200万円となった。
通期は、売上高885億円(3.4%増)、営業利益41億円(11.8%増)、経常利益43億円(7.7%増)、当期利益26億円(41.7%増)を見込んでいる。
近鉄GHD 決算/国際物流の売上高3.2%増、営業利益24.6%減