日本郵船は5月7日、運航する自動車専用船「PYXIS LEADER」にオプトロム製の次世代省エネ蛍光灯「E・COOL」50本を試験導入したと発表した。
航海中の約1か月間、明るさや耐久性、取り付け方などの性能を検証した後、今夏の入渠時(船がドックに入ること)に同船の全照明をE・COOLに交換する予定。最終的には、機関室や乗組員の居住スペースも含めると1隻当たり2000本以上の照明機器が設置する。
E・COOLは、長年液晶モニターなどに使われてきたCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極蛍光ランプ)を利用することで、低消費電力、長寿命、高輝度、ちらつきの少ない目に優しい光、など省エネルギーと経済性の両面で優れた特性を持っている。
既存の蛍光灯に比べて約40%の省電力が見込まれており、全ての照明を交換することで航海中のCO2排出量が最大1%程度削減を見込んでいる。
定格寿命も約4万時間と、既存の蛍光灯の約6000時間に比べて大幅に長く、乗組員による取り替え作業の軽減や不意の蛍光灯切れに伴う荷役時のトラブル減少などの効果が期待できる。
なお、オプトロムは今回の売上代金の一部を東日本大震災の復興支援金として、日本フィランソロピー協会のフィランソロピーバンクを通じて、仙台市で活動するNPO団体に寄付する。
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