JFEスチールは12月20日、トラックフレーム向けに開発した780MPa級高張力熱延鋼板「780SB」が、三菱ふそうトラック・バスの大型トラック「スーパーグレート」のトラックフレームのクロスメンバーとエンジンサポートに採用されたと発表した。
<大型トラック「スーパーグレート」>
<クロスメンバーおよびエンジンサポート>
高張力熱延鋼板780SBは、ベイナイトと呼ばれる強化相を用いるとともに、打抜き穴の端面荒れを生じる組織の不均一性を大幅に低減することで、打抜き穴の疲労強度を向上させることに成功。
トラックフレームに対して、780MPa級の高強度材料を積極的に採用することが可能となり、軽量化(薄肉化)に大きく寄与している。
組織の均一性を高めたことにより、疲労強度のほか、部品のプレス加工時における各種成形性も向上し、曲げ加工を主体としたトラックフレームと、自動車の足回り部品など張り出しやバーリング加工を受ける難成形部品への適用も可能となっている。