日本通運は2月18日、日本と中国華東地区間でのロールボックス単位で貨物を輸送する、ドア・ツ一・ドア一貫輸送サービス「Arrow Box CHINA(アローボックス・チャイナ)」を3月から開始すると発表した。
大阪府内と上海市内間を結ぶ区間の先行販売を行い、顧客の需要に合わせて順次、全国で取扱いを始めていく予定。
同様のサービスを2006年8月から販売していたが、ロールボックス自体の中国側通関、検疫手続きをより簡素化することにより、従来と比べてリードタイムを2日短縮、大阪府内の集荷先から上海市内CFSまでを最短5日で結ぶ高速サービスを実現した。
使用するロールボックスは、日通が日本国内の路線便や企業間物流、引越しサービス等で使用しているキャスター付きのスチール製輸送容器。
小ロットの輸送に適しており、集荷先から配達先まで専用カバーで被われた状態で一貫輸送するため、簡易梱包によるダメージ、盗難などの防止に効果がある。
ロールボックスを、集荷先から路線便であるアロー便を利用して博多港に集約、博多~上海間を子会社の上海スーパーエクスプレスが運航する高速RORO船と結びつける事で、航空便並みのリードタイムを実現する。
国内輸送料と日本側輸出通関、海上運賃、中国国内輸送料をすべて含んだわかりやすいパッケージ料金を1ボックス単位で設定している。
将来は、集荷先を日本全国へ広げ、配達先にも上海以外の華東主要都市へ拡大していく。
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