三井倉庫は、今年3月にイラクの国営船社のSCMT社と総代理店契約書を締結し、2014年度下期からの同社新造船計画に対応し、総代理店業務を本格展開していく。
総代理店業務の責任地域と主な業務は、Korea、Japan、China、Taiwan、Vietnam、Cambodia、Philippines、Malaysia、Singapore、Indonesia、Thailand で、SCMT船(もしくは SCMT チャーター船)の入出港業務やオーナーズ業務、イラクをはじめとする主に中近東向けの集荷、輸送を行う。
SCMT社は、かつては日本にも寄航し各種貨物の輸送の実績があったが、長きに渡る戦争で機能が低下。
イラク戦争後10年を経て、イラク政府の、国営自社船で自国貨物を運送するという同社再興の方針の下、直近では、新造バルカー船3隻を韓国で竣工。三井倉庫は、韓国の現地法人において、その代理店業務を完遂した。
同社は、2014年度下期起工予定で、8隻の新造船計画があるほか、16隻の造船オプション契約も結んでいる。