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ヤマトシステム開発/バックアップ媒体の遠隔地保管サービス開始

2015年01月15日/物流施設

ヤマトシステム開発(YSD)は2月1日、磁気テープやハードディスクドライブ等のバックアップ媒体を安全に預かり(搬送・保管)するサービス「バックアップ媒体遠隔地保管サービス」を開始する。

<サービス概要図>
20150115yamatosystem 500x334 - ヤマトシステム開発/バックアップ媒体の遠隔地保管サービス開始

事業継続に必要な大容量の重要情報を扱う企業や官公庁・自治体向けで、サービス内容は、GPSで所在地を確認でき、特定の人しか開錠できず、開閉履歴を記録し、異常開錠された場合に通知メールが届く高セキュリティな搬送容器にバックアップ媒体を収納し搬送・保管する。

高セキュリティ搬送容器の利用によってセキュリティを確保できるため、高コストかつ搬送エリアが限定される貸切輸送ではなく、小口混載輸送の「宅急便」で搬送する。

バックアップ媒体は、徹底した火災・天災対策や、施設への不正侵入対策を施しているヤマトグループのメディア保管センターで預かる。なお、保管場所は関東、関西地域に配置しており全国の顧客のニーズに対応可能。

導入の効果として、安全性の向上、コストの低減、利便性の向上を挙げている。

概算費用は、搬送容器2BOX利用・月4回の定期交換、顧客拠点が中国地方で、関東のヤマトシステム開発のメディア保管センター利用の場合は、初期費用が7万円~、月額費用は3万7000円~(税抜き)。

背景には、2011年の東日本大震災以降、事業継続の観点から企業や官公庁・自治体などが扱う大容量の重要データを安全に保管するニーズが高まっている。特に大容量のデータを磁気テープ等の記録媒体にバックアップし保管する際、本番システム・データとバックアップ媒体を同じ建物・地域ではなく遠隔地に保管するニーズが増大しており、内閣府の「事業継続ガイドライン」でも、重要情報・文書(バイタルレコード)のバックアップ媒体は、遠隔地での保管が望ましいとされている。

バックアップ媒体の外部保管には、搬送中・保管中の盗難・紛失・盗み見等、セキュリティ上の懸念がある。また、セキュリティ面から搬送に貸切輸送を利用したり、自前で遠隔地に高セキュリティ保管施設を用意する必要があるなど、コスト負担が大きくなりつつある。

YSDでは、「バックアップ媒体を安全に且つコストを抑えて遠隔地に保管したい」という顧客のニーズに応るため、独自の高セキュリティ搬送容器、メディア保管センター、そして宅急便ネットワークを組み合わせた高セキュリティで低コストな媒体保管サービスを開発し、提供することにしたもの。

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