UPSは3月18日、2014年グローバルでの売上高は582億ドル(前年比5.0%増)(1$120円換算で約7兆円)だったと発表した。
小口貨物1日当たり平均取扱量は1802万個(6.4%増)、年間合計では46億個だった。
今後のUPS事業戦略では、昨年に引き続き「垂直市場戦略の継続」「強化レーンへの注力」「バリュー・セリング アプローチの推進を挙げている。
垂直市場戦略の継続では、自動車、産業機械に引き続き注力するとしている。
UPSジャパンの梅野正人社長は「日本の製造業は2015年1月の貿易統計を見ても輸送用機器が13.1%増、一般機械が16.8%増と堅調。アンケートでは、日本の製造業の53.7%が自社の国際物流は効率化・最適化できていない、と回答していることからも、今後にも期待できると感じている」と話す。
強化レーンへの注力では、緊急エアフレーと輸送「UPSワールドワイド・エクスプレス・フレート」、規制品輸送「インターナショナル・スペシャル・コモディティ」の両対象国を拡大している。さらに、シンガポールでは、貿易管理サービス提供開始、ミャンマーでは、エクスプレスとコントラクト・ロジスティクスサービスの提供を開始している。
バリューセリング アプローチの推進では、収益、コスト、顧客満足、リスクのそれぞれの面から、サプライチェーン・マッピングで顧客のサプライチェーン全体を把握し、UPSの最適なソリューションを提案。UPSサービスの活用効果を定量的に明示することも行っている。
NXHD/7月の国際航空貨物取扱実績、グローバル合計42.9%増