商船三井は5月20日、西日本流体技研とナカシマミツワプロペラが開発し、商船三井テクノトレードが販売しているプロペラ装着型省エネ装置PBCF(Propeller Boss Cap Fins)の受注実績が、3000隻を達成したと発表した。
PBCFは船舶のプロペラに装着する省エネ装置。これによりプロペラ後方に発生するハブ渦が消えプロペラ効率が改善し、船舶の燃料消費量を3~5%削減することで、例えば大型コンテナ船では年間9000トン以上のCO2排出量を削減する。
PBCFは1986年に研究開発を開始し、翌1987年に販売を開始。国内船主を中心に採用実績を重ね、販売開始19年目の2006年に受注1000隻を達成。
その後、燃料価格の高騰と、CO2排出量削減に向けた世界的な意識の高まりを背景に、海外の船主・運航者にも幅広くPBCFが認められ採用された結果、1000隻達成から5年目の2011年には2000隻、更にわずか4年後の今年、3000隻を超える受注を達成した。
商船三井ほか/風力推進補助装置を既存ケープサイズバルカーへ搭載完了