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JFEエンジニアリング/バラスト水処理装置、北米航路就航船に採用

2015年06月01日/国際

JFEエンジニアリングは6月1日、FEDNAV LIMITED社(FEDNAV社)から、同社が2016年までに建造する新造船12隻へ搭載するバラスト水処理装置を受注したと発表した。

バラスト水規制は、2004年に国際海事機関(IMO)が管理条約を採択し、まもなく発効要件を満たす見通し。バラスト水処理装置「JFEバラストエース」は、2010年にIMOの型式承認を取得し、これまでに700を超える採用実績を有している。

アメリカ沿岸警備隊(USCG)は、さらに厳しいバラスト水規制を打ち出しており、北米に就航する船は、その基準を満たした処理装置の搭載を義務付けられている。

しかし、現時点ではUSCGが型式承認した装置はなく、IMOの基準を満たす装置を搭載した船舶について5年間の就航を認められている。JFEエンジニアリングは、USCGの型式承認申請を進めており、6月から陸上試験を実施し、その後今年度中に船上試験を開始する予定。

FEDNAV社はカナダ最大の船主で、USCG規制下にある北米五大湖に主要航路を持っている。このため、同社は早い段階からバラスト水処理について独自に調査し、性能評価を重ねてきました。その結果、当社JFEバラストエースの性能が高く評価され、2016年までに同社で建造する新造船への搭載が決定された。また、既存保有船への搭載も検討されている。

■受注概要
注文主(船主):FEDNAV LIMITED社
搭載隻数:12隻(3万5000DWT型バラ積み運搬船)
搭載時期:7隻(2015.5~2016.6)建造中
     5隻(2017年秋以降(就航後ドライドック時)
建造造船所:大島造船所(長崎県西海市)

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