日本貨物鉄道が7月15日に発表した6月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は178万6000トン(前年同月比5.7%増)、車扱は60万トン(15.6%増)となった。
コンテナ貨物は、鉄道へのシフトが続いている積合せ貨物が大幅な増となったほか、気温上昇に伴い全国的に清涼飲料水、酒・ビールの出荷が好調な食料工業品のほか、化学工業品やエコ関連物資等が前年を上回った。
一方、長雨により九州地区の生育が不良な農産品・青果物(馬鈴薯・玉葱)、白物家電の売れ行き不振が続く家電・情報機器、自動車部品、化学薬品が前年を下回り、コンテナ貨物全体では前年比5.7%増となった。
車扱貨物は、石油が好調な発送となったほか、セメントは顧客工場の定期修理が、当初予定の6月から5月に前倒し実施による反動増となり、車扱貨物全体では前年比15.6%増となった。
コンテナ・車扱の合計では、前年比8.0%増となった。