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UPS/4~6月の業績、3事業部門とも営業利益・営業利益率拡大

2015年08月04日/決算

UPSは8月4日、2015年第2四半期の業績を発表し、調整後の希薄化後1株当たり利益(EPS)は1.35ドルで、前年比では12%増加した。

国際小口貨物部門とサプライチェーン/フレート部門の業績にけん引され、3事業部門全てで営業利益と営業利益率が拡大した。

報告ベースの総売上高の伸び率は為替変動とフューエル・サーチャージの低下によって押し下げられ、総売上高は前年同期比1.2%減の141億ドルとなった。価格施策が引き続き基本料金の上昇をけん引した。

報告ベースの営業利益は12億ドル増加し、希薄化後1株当たり利益は0.86ドル増加した。2014年第2四半期の希薄化後1株当たり利益は0.49ドルで、これには退職後給付債務の一部を確定拠出型医療保険に移管したことによる6億6500万ドルの税引き後費用が含まれる。

第2四半期での小口貨物の取扱量は11億個で、前年同期比2.1%増加となった。これは、米国の「Deferred」(2~3日後配達の航空輸送サービス)と国際小口貨物輸出がけん引した。

国際小口貨物部門の為替調整後の売上高は前年同期比1.5%増加した。1日あたり輸出個数は5.5%増となったが、これは欧州域内の8.5%増が主な要因。ドル高によって米国への輸入は増加したが、米国からの輸出は若干減少した。

営業利益は前年同期の調整後営業利益に対して8100万ドル(17%)増加した。ネットワークの改善、取扱量の増加、価格に関する施策の全てが営業利益率の拡大と収益性の向上に貢献した。この部門は、ミドルマーケット顧客とプレミアムサービスの売上増加により成長している。

報告ベースの営業利益は、2014年第2四半期に退職後給付債務の一部を確定拠出型医療保険へ移管後、1億800万ドル増加した。

サプライチェーン/フレート部門の売上高は4.5%減の22億ドルとなったが、その主な要因はフォワーディング事業の収益管理施策、為替変動およびUPS Freight(北米の陸上混載・貸切輸送サービスを提供する事業体)でのフューエル・サーチャージの低下。

営業利益はフォワーディング事業の増益にけん引され、前年同期の調整後営業利益に対して3100万ドル(18%)増加した。

報告ベースの営業利益は、2014年第2四半期に退職後給付債務の一部を確定拠出型医療保険へ移管後、1億1300万ドル増加した。

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