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PTCジャパン/部品の在庫量最適化とサービス向上を両立

2016年02月29日/SCM・経営

PTCジャパンは2月29日、PTC Connected SLM RoundTable を開催し、Connected SLMとConnected SPMの概要を説明した。

<右からアッシャー・ガッパイ氏、スティーブン・カルドウェル氏>
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<SLMの概要図>
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Connected SLM(サービスライフマネージメント)の説明では、SLMセグメントセールス事業開発担当のアッシャー・ガッパイバイスプレジデントが解説。

SLMは従来からのソリューションであるサービスインフォメーション、サービスイベント、サービスパーツで構成されたものだが、ThingWorkという新たなプラットフォームを利用し、様々なアプリケーションとスマートに連動させることでSLMからConnected SLMに発展させる。

ThingWorkは、PTCがここ数年買収してきたIT企業の技術のブランドを総称したもので、AR(仮想現実)技術や予防保全技術などのアプリケーションを新たに開発し、部品の在庫の最適化、部品の需要予測などを高めていく。開発を進めているアプリケーションの内、AR(仮想現実)技術や予防保全技術などの2つは今年度内に提供できる予定だ。

Connected SPM(スペアパーツマネジメント)の説明では、SLMセグメントプロダクトマネジメント担当のスティーブン・カルドウェルバイスプレジデントが説明。

SPMとはスペアパーツ(部品)の在庫を管理するもの。どの部品をどの場所にどのくらいの量を保管していればよいかの最適化を図るもの。顧客満足を考えれば、即納が可能なように潤沢に在庫があるほうが良いが、在庫が増えすぎても問題。さらに、時機も問題だ。在庫予算が減らされるとサービスレベルにどのような影響があるのかも重要。

それを部品を必要とする実際に動いている機器からのデータに基づき、高度なアルゴリズムを導入して部品の在庫量の分析・解析を図るソリューションがConnected SLM。すでに利用している企業では在庫量削減が22%進んでいるという。フォルクスワーゲンでは、在庫量が26.8%削減し、サービスレベル(顧客満足)も4%上がったという。

なお、SPMが在庫最適化と判断を下す脳の役割とすると、WMSはその体、実行系のソリューションで、極めて親和性は高く、連携も容易。ただSPMは部品に特化しているもので、製造過程の仕掛品等は含んでいない。

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