岡村製作所は3月11日、ロボットストレージシステム「AutoStore(オートストア)」をホームロジスティクスの通販センター(神奈川県川崎市)に1月に納入し、2月から稼動したと発表した。
<オートストア、60台のロボットがグリッド上を縦横無尽に走行し、商品の入ったコンテナを入出庫>
ホームロジスティクスは、家具・インテリア雑貨を扱うニトリグループの物流会社。
今後の通信販売事業の拡大、取扱アイテム・物量の増大、人手不足などに対応するためオートストアを導入。導入後初の繁忙期を目前に控え、1日当たり50名の省人化が可能と想定している。
オートストアは、ノルウェー Jakob Hatteland Computer社と提携し販売を行っているシステムで、全世界の様々な業種・業態で既に100以上のシステムが採用されており、今回日本国内では初めての納入となる。
オートストアは、グリッド上のロボットが高密度に収納されたコンテナの入出庫を行う次世代ロボットストレージシステム。
コンテナを隙間なく積み上げて収納できるので、一般的なスタッカークレーン式自動倉庫の約2倍、平置き棚の約3倍の収納力がある。
出庫は、グリッド上のロボットが縦横無尽に走行し、目的のコンテナを吊り上げ、ポート(ピッキングステーション)へ自動搬送する。
ピッキングが定位置で行えるため、作業者の負担が少なく、ミスのない効率的なピッキングを実現する。
また、ロボットやグリッドを追加するだけでシステムの拡張、能力アップに対応できる。
ホームロジスティクスでは、作業効率(生産性)3.75倍向上を想定している。
従来は作業者が紙の指示書に従い庫内を歩き回って棚から商品をピッキングしていたが、オートストア導入により、商品がピッキングステーションに次々と自動で運ばれてくるため、作業者の負担・ミスを軽減でき、作業効率が大幅にアップする。
さらに、通路スペースの削減、上部空間の活用で高密度に保管でき、省スペース化と在庫保管能力の向上を実現し、在庫面積を40%削減できる。
今後の取扱アイテム・物量の増加や能力増強に対して、稼働を止めることなくコンテナやロボットを増設することで、柔軟な対応が可能となっている。
オートストア/マルチ温度ソリューションを発表、保管密度もアップ