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岩手県、ヤマト運輸/地域活性化と県民サービス向上で地域包括連携協定

2016年05月16日/SCM・経営

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岩手県とヤマト運輸は5月16日、県産品の販路拡大や地域の安全・安心に関することなど、地域の活性化と県民サービスの向上を目的とした「地域包括連携協定」を締結したと発表した。

<締結式、写真左よりヤマトのキャラクター「クロネコ」、ヤマト運輸の長尾社長、岩手県の達増知事、岩手県 マスコットキャラクター「そばっち」>
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県産品の販路拡大として、県内から国内外への輸送リードタイムの短縮を目指して新たな輸送スキームの構築に取り組み、県産品を新鮮なままスピーディーに届けることで生産者や事業者の販路拡大を支援する。

生産者や事業者が海外とのビジネスを積極的かつ安心して展開できるように輸出支援セミナーを共同開催で行うなど、物流だけでなくビジネス全体をサポートする。

高齢者・障がい者の支援では、買い物に行くことが困難な高齢者などに対し、商品を自宅まで届け、買い物支援を行うなど、高齢者の生活支援を推進する。また、ヤマト運輸の営業所に車いす専用駐車場を整備するなど、障がい者が生活しや
すい環境づくりを行う。

地域の安全・安心の確保では、ヤマト運輸のセールスドライバーが業務中に顧客の異変に気付いた場合、消防などの関係行政機関に連絡。また、ヤマト運輸の営業所を「子ども110番の店」として活用するなど県民の安全・安心な暮らしの確保に努める。

さらに、災害時の対策では、支援物資の輸送協力や、ヤマト運輸のセールスドライバーが台風・豪雨等による河川の氾濫を発見した際に、警察などの関係行政機関に報告し、早急に対応することで災害対策の向上に努める。

観光情報などの情報発信も行う。ヤマト運輸は、岩手県のマスコットキャラクターである「わんこきょうだい」がデザインされた宅急便コンパクトご当地BOXを作成し、県内のヤマト運輸営業所44店と、宅急便の受付窓口である取扱店や宿泊施設で販売する。また、観光客の利便性向上のために、盛岡駅内にあるヤマト運輸の荷受カウンターで観光パンフレットの配布などの観光案内サービスを行う。

環境保全の推進では、リヤカー付電動アシスト自転車や台車、電気自動車などを活用し、環境にやさしい集配やエコドライブを積極的に推進する。

なお、ヤマト運輸は、「一番身近で、一番愛される企業」になることを目指し、全国各地で観光支援や高齢者の見守り支援などの地域活性化や課題解決に行政・地方自治体(Government)と一緒になって取り組む「プロジェクトG」を推進している。

岩手県では、高齢者の見守りと買い物支援を組み合わせた「まごころ宅急便」や路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を展開し、さらに17の市町村と災害時の救援物資輸送などの連携協定を締結するなど地域活性化に向けてさまざまな取り組みを行っている。

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