グローバル・ロジスティック・プロパティーズは3月1日、兵庫県西宮市と津波などの災害発生時に「GLP鳴尾浜」(兵庫県西宮市鳴尾浜)を一時避難施設とする協定を締結した。
GLP鳴尾浜は2015年9月に竣工した地上5階建て、延床面積111,070㎡の規模で建設されたマルチテナント型の先進的物流施設。
免震構造、バックアップ電源、地下水供給設備など、有事の際の装備を有している。
今回の協定締結はGLP鳴尾浜がRC造で堅牢な建築物であることや近隣住民からの要請を勘案し、西宮市がGLPに依頼したもの。
津波警報または洪水による避難勧告が発令された際に、近隣住民はGLP鳴尾浜の施設内の階段を経由して3~5階の廊下、階段、カフェテリアの約950㎡のエリアに避難でき、500人前後の避難が可能となる。
臨海産業団地の周辺には武庫川団地など人口が集積していることから津波もしくは洪水発生時の一時避難施設の整備は必要とされていた。
今後は、避難訓練などの実施も検討する。
GLPの帖佐義之社長は、「物流施設は平常時でも社会のインフラとしての役割を担っており、災害が起きた場合はいち早い対応が求められます。その強みを活かし、企業へ物流施設を提供すると同時に地域社会での貢献についても積極的に取り組んでいます」と述べている。
同社では、GLP大阪IIとGLP横浜でも自治体から津波の避難施設として指定を受けており、GLP横浜では年に1回避難訓練を行うなど地域との連携を図っている。
日本GLP/大阪府茨木市で2棟の「ALFALINK」20.7万m2が満床竣工