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GLPの圏央道戦略/日立物流 東日本PFCの先見性

2017年05月30日/物流最前線

<入居直後の日立物流東日本PFC(GLP加須)>
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<乗用車でぎっしりの入口付近の駐車場>
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<フォークリフト利用の庫内風景>
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<1階の事務所>
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立地的にベスト、ハイスペックな施設を開発

日立物流東日本PFC(GLP加須)開発に当たっては、日立物流とGLPで綿密な打ち合わせを重ねたという。施設はその後の物件の標準的なスペックよりかなりハイスペックになっている。

東武スカイツリー線花崎駅から車で数分。物流センターにしては鉄道駅から非常に近い場所に立地する。東北道の加須ICからは至近、圏央道と交わる久喜白岡JCTまで数分の距離だ。

「顧客の多くがトイレタリーやメディカル関係のため、液体関係を扱うなど、重量には余裕を持たせた設計が必要でした。当初は、フォークリフトでの荷役作業が多かったこともあります」と伊与久部長。

伊与久部長は「圏央道ができるという情報はかなり前から掴んでいました。当時、都内と東北方面を広くきちんとカバーできる場所を探していましたが、価格面も含めてギリギリの線でこの地区を選びました。ここだと東北エリアにも午前中の配送に対応することができますし、将来的に圏央道の開通も予測できましたので、決定しました」と話す。

また、「当初から共同配送を意識し、この場所に約2万坪の施設を1棟借りるというのは、今から考えれば、先見の明があったのかと思います」と伊与久部長は語った。

GLPの塩田部長は「日立物流さんとの最初の取引となったのがこの施設でした。そこから大阪のGLP舞洲IIの専用センターの開発にもつながっていきます」と話す

日立物流は、2018年2月に関西にメディカルセンターを稼働させる予定だ。これは西の拠点という位置付けで開発するが、そうなると東の開発拠点も必要となる。「近い将来、東の拠点も開発計画に入る予定です。そうなると、この加須の地は、さまざまなメディカル関係の物流施設が集積しており、また、主要納品先が埼玉県に多く見られることもあり、首都圏から東北地方に至るまでの拠点としては最適です」という。

日立物流の現在の物流施設比率(庫腹面積ベース、国内のみ)では、自社倉庫が約25%、賃借倉庫が約55%、顧客倉庫が約20%といった内訳になっている。ここ数年の傾向としては、GLPのような賃借物件に入居することが多くなっているという。

一方、GLPでは、マルチテナント型が4割、BTS型が6割程度で、地域では、首都圏が6割、関西圏が3割、その他が1割となっている。

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