豊田合成は8月30日、世界各地域での安全規制強化により拡大するエアバッグの需要拡大などに対応するため、ベトナムに新工場を設立すると発表した。
新工場は、豊田合成の生産子会社「豊田合成ハイフォン」(TGHP)の分工場として設立し、エアバッグ部品などを2019年7月から生産、日本や北米、欧州などのエアバッグ最終組付拠点へ輸出する。
新工場の設立に伴う投資額は2460万米ドル(約26億円)、2018年3月から工場建設を開始する。
豊田合成はエアバッグを中心とするセーフティシステム製品を重点事業と位置づけ、グローバルでの生産体制の強化などに注力している。
ベトナムでの同事業の生産能力は、2016年度はエアバッグ部品が年産1450万個、ハンドルが年産220万本であり、2023年度にはエアバッグ部品を2300万個、ハンドルを320万本に増やす計画だ。
■新工場の概要
工場名:豊田合成ハイフォン タイビン工場(仮名)
所在地:ベトナム社会主義共和国 タイビン省 ティエンハイ工業団地
生産開始:2019年7月
生産品目:セーフティシステム製品(エアバッグ部品、ハンドル)
面積:土地約11万000m2、建屋約2万800m2
従業員数:約1000名(2021年3月末予定)