郵船ロジスティクスは9月1日、今年からベトナム向けの輸出が解禁された日本産梨の海上・航空輸送を手配したと発表した。
＜海上出荷でのバンニングの様子＞
＜航空輸送では保冷梱包して鮮度を保持＞
8月中旬に茨城県産と福島県産の「幸水」をベトナム国内の量販店と百貨店向けに、海上・航空輸送手配した。
航空輸送は保冷梱包を施し、海上輸送はリーファーコンテナを活用し、鮮度を保持したまま輸送した。
日本産梨の旬である10月頃まで、様々な品種をベトナムに輸送する予定。
2007年にベトナムにおいて植物検疫法が制定されて以降、日本の生果実をベトナム向けに輸出することが規制されていた。
その後、農林水産省とベトナム当局で協議を重ね、2015年9月のりんごの輸出解禁に続いて、日本産梨の輸出も今年1月に解禁された。
出荷するにあたり、植物防疫所の登録を受けた生産園地において栽培され、植物検疫の承認を受けることが条件になる。
なお、郵船ロジスティクスは日本産の農産物輸出に積極的に取り組んでおり、昨年「青果物のマレーシア向けのCA輸送試験計画」が農林水産省の支援事業に認定されて輸送実験を行などノウハウを蓄積している。
今年6月には、温度管理を必要とする商品のあらゆる輸送形態に活用できる、DNP多機能断熱ボックスを使った定温輸送ソリューションの提供を開始し、サービスラインナップを拡充させているという。
