日本製紙は9月26日、島根県江津市の江津工場に、食品・化粧品向けのセルロースナノファイバー(以下:CNF)量産設備の建設工事を進めていたが、計画通りに完工し、稼働を開始する。
江津工場のCNF量産設備では、食品添加物として製造・販売の実績があるカルボキシメチルセルロース(以下:CMC)の製造技術を応用し、年間30トン以上のカルボキシメチル化CNF(以下:CM化CNF)を製造することができる。
長年、木材成分から溶解パルプや機能性ケミカル製品を製造し、木材の総合利用を推進してきたが、今後は、既存のセルロース事業の幅を広げる新規添加剤用途で、本格的にCNFの市場を開拓していく。