ユーピーアールは6月21日、家庭紙を製造・販売する王子ネピア、カミ商事、 大王製紙、日本製紙クレシアの4社と統一パレットの利用・回収に関する業務提携契約を締結し、任意団体「家庭紙パレット共同利用研究会」を設立した。
統一パレットはグリーンで色を統一し、 標準11型プラスチックパレットのほか、家庭紙の製品ケースのサイズを考慮し、トラック荷台への積み付けに最適な新型プラスチックパレット2種類を導入する。
統一パレットの開発・作製、 貸出・回収業務をユーピーアールが担い、今年10月より順次、家庭紙メーカー4社はそれぞれパレット納品を開始する。
従来、ティシューペーパーやトイレットロールなど嵩高で軽量な家庭紙の物流は、車両積載効率を上げるために手積み手降ろしを行っており、 ドライバーの長時間拘束や入荷車両の長時間待機などが物流効率化への課題とされてきた。
その解決のため、家庭紙メーカー4社はパレット納品の速やかな実現に向けて、「家庭紙パレット共同利用研究会」の設立により連携し、統一パレットの共同利用・回収を実現するとしている。
なお、近年、ドライバー不足の慢性化による物流危機は産業界共通の認識となりつつある。そのような状況下、「家庭紙パレット共同利用研究会」は統一パレットの共同利用・回収を広く業界に呼び掛け、ドライバーの荷役負担軽減や積み降ろしの時間短縮など、業界全体の物流改善、 ひいては将来にわたる持続可能な物流体制の構築を目指す。